都市ガス機器プロダクトガイド Ver.3.0
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都市ガスガバナーステーション(高圧から中圧)● 都市ガスが届くまでの供給システム日本の LNG 輸入量現在、日本で消費されている天然ガスのほとんどは海外から輸入された LNG海外で生産された LNG は専用タンカーで輸入され、LNG 基地で受け入れ・気経て工場やビル、一般家庭などに届けられます。LNG 受入基地と導管がつながっていない一部の地域には、ローリー車や貨車 41液体から気体へ変化させます。天然ガスに LPGを加え、所定の熱量に調整します。万一ガス漏れが発生した場合でも、感知しやすいように臭いを付けます。ガバナーは圧力を調整する装置です。ガバナーステーションの中には、高圧ガバナーが設置され、中圧まで圧力を低下させます。LNGタンカー採掘された天然ガスはマイナス162℃の LNGとなって産出国から主に 7 〜 30 日(サハリンからは 2 〜 3 日)かけて日本の運ばれます。LNGタンク世界最大級の 23 万㎘のタンクには、約 33 万戸の家庭の 1 年分の使用量が入ります。大きさは大阪城の天守閣が土台ごと入ってしまうほどです。LNGはマイナス 162℃の液体のまま貯蔵されるため、タンクの内側は、超低温に耐えられる特殊合金が使われています。タンクローリー導管が整備されていない地域には、LNGタンクローリーで天然ガスを供給します。LNG気化器気化の方法は、マイナス162℃の LNGが流れるパイプに海水をかけて気体に戻します。(出典:ガスエネルギー新聞 2019 年7月 15 日号)都市ガスの供給システム2018 年 度 に 日 本 が 輸 入 し た LNG の 輸 入 量 は8055 万トン。ピークの 8907 万トン(14 年度)から減少傾向にあるが、東日本大震災による原発の停止で輸入量が急増した 11 年度以降は 8000 万トン台を超える高水準が続いています。2018 年の輸入相手国は 18 か国であり、最大の輸入相手国は豪州で 2944 万トンと輸入量全体の36% を占めています。高圧導管気 化熱 量調 整付 臭都市ガスの製造過程都市ガスの供給システム都市ガスが届くまで都市ガスができるまで液化して運ばれた LNG(液化天然ガス)は、LNG タンクへ貯蔵後、気化されて熱量の調整を行い、特定の臭いを付けて都市ガスとなります。輸 送豆知識年間約 8000 万トンを輸入!備蓄・気化ポイント

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